定 価 : 5,280円
(本体価格4,800円 + 税)
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昭和から平成にかけて、書壇に一時代を画した青山杉雨は、伝統書法に立脚しながらも現代の書を強く意識し、制作活動を展開した書家でした。
その没後10年目を期に未発表の色紙のみを集め、企画・刊行したのがこの『青山杉雨色紙二百選』です。
青山杉雨の作品は、代表作を中心に収録した二玄社発行の『青山杉雨作品』並びに『書道グラフ』の追悼特集以外には、まとまった作品集は発行されておりません。特に小品、なかでも肩肘はらずに書いた色紙は、普段あまり目にする機会が多くはありませんが、むしろ小品の中にこそ、大作を制作する際のデッサンやモチーフのヒントが窺われるのではないでしょうか。 本書に収められた色紙は、五十歳代以降晩年に至る作が主で、篆書を中心に、各書体多岐にわたっており、青山杉雨の書風を鮮やかに浮き上がらせるとともに、色紙というものの魅力を充分に教えてくれます。 本書は、色紙作品の鑑賞の楽しみのみならず、色紙揮毫また作品を制作する上でも大いに参考になる必携の一冊となることでしょう。 |